ひろしまアニメーションシーズン2022

JOURNAL ジャーナル

2022.12.16 AIR活動報告 公式レポート

【ナタ・メトルーク:H-AIR最終レポート】

最終レポート

広島での6ヶ月間のアーティスト・イン・レジデンスの経験をまとめてみます。

制作 

今回のレジデンスでは、「Off-Time」という短編アニメーションの制作がメインでした。半年間で物語のプロットを確定し、絵コンテを描き、ビジュアル・スタイルを開発し、何度か作画テストを行い、アニメーション制作を開始しました。現状、1分以上のアニメーションが完成しており、2024年初頭に完成させる予定です。その年には、第2回目のひろしまアニメーションシーズンがありますので、訪れることができるとよいなと思っています。

また、サイドプロジェクトとして「I Didn't Know I Was Tall」というプロジェクトのアイデアを集めました。外国人の視点から見た日本について、24ページのZINEにする予定です。次回、日本のフェスティバルに行く際、何冊か印刷しようと思っています。

今回のレジデンスでの私の目標のひとつは、広島の日常生活を探求し、その経験を今後の作品に生かすことでした。日本文化にどっぷり浸かることで、日本文化に対する理解と評価が深まりました。私の将来の作品の1つは、文化的背景や独自の習慣、信念、価値観によって、人々の世界の見方がどのように異なるかをテーマにしたものです。このレジデンスの経験は、そのための素晴らしい基礎となることでしょう。

文化

今回のレジデンスで私にとって最も貴重な経験だったのは、文化的な側面です。私たち3人のレジデンス作家は、全く異なるバックグラウンドを持っていることが気に入っています。文化的な交流によって、私たちを取り巻く世界をよりよく理解するのに役立ちましたし、そのことが私たちをよりよいアーティストにしてくれることでしょう。

また、旅行ができたことで、パワフルで豊かな経験をすることができましたし、日本や日本人をよりよく理解できました。私は、東京、大阪、九州、そして瀬戸内海の島々を訪れました。日本についてのZINEのための新しいアイデアや、次回作のためのアイデアもたくさん得られました。

地域での活動

地元の方との対話の機会が何度かありました。ウクライナでの戦争について地元紙のインタビューを受けたり、国際会議場、比治山大学、城山中学校でアーティストトークを行ったり、これまでの作品を発表しました。HAPスクールでは特別支援学校のワークショップに参加し、ふれあい教室では、学校に行きにくい子供たちを楽しませました。城山中学校では、まちかどワークショップを企画したのですが、最終的に300人の生徒と先生が協力して11分のアニメーションを制作し、10月末の学校の文化祭で上映するまでに発展しました。私の活動が生徒たちの心を動かすことで、アニメーションの世界でキャリアを積んでいこうとする生徒たちが出てくることを期待しています。

映画祭

ひろしまアニメーションシーズンは本当に素晴らしいものでした。映画祭の予告編の一部を制作したり、私の作品が上映されたり、私の広島での滞在について話したりと、様々な形で参加できたことを嬉しく思っています。映画祭の運営組織も良かったし、日数も適切だし、選出された映画の多様性が様々な人のテイストに合っていたと思います。映画祭全体の雰囲気はとても魅力的で、この映画祭が将来さらに大きくなることを願っています。

提案

このレジデンス・プログラムが今後も継続されることを望みつつ、これから参加するアーティストにのために、2つの提案をしたいと思います。

1つ目は、宿泊施設についてです。全員が1つの家、もしくは少なくとも市内の1つの場所に滞在した方が、より生産的で協力的なものになると感じています。また、展示のためのスペースではなく、普通のアパートに滞在した方がより快適でしょう。

2つ目は、ワークショップについてです。アニメーションが好きで、具体的なプロセスやフリーランスのワークフローを知りたい人たちのためのワークショップができると、もっと貢献できるのではないかと思っています。いずれにせよ、私のワークショップが何人かの学生にとって刺激になり、役に立ったのであれば幸いではあります。

謝辞 

このレジデンス・プログラムの主催者、そして私たちを助けてくれたすべての人々に感謝します。皆さんのハードワークとアーティスト支援への献身に心から感謝しています。皆さんが提供してくれたサポートとリソースに感謝しています。

 

このレジデンスを実現し招いてくれた土居伸彰さん、事務面でのサポートをしてくれた栗田佳代さん、映画祭を作り上げた山村浩二さんや他の裏方の皆さん、ありがとうございました。そして、私たちの滞在を現地で管理してくれた宮﨑しずかさんと平石ももさんには、特別な感謝を捧げます。

そして、マフブーベフとさくらには、またどこかのフェスティバルでお会いしたいです。これからもよろしくお願いします。❤️