
田中泯のダンスとアニメーションが織り成す至福の映像体験
「ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督が、世界的なダンサーとして活躍する田中泯の踊りと生き様を追ったドキュメンタリー。1978年、パリデビューにより世界中の知識人や芸術家との数々のコラボレーションを実現してきた田中泯。ダンス歴は現在までに3000回を超え、2002年の「たそがれ清兵衛」から始まった映像作品への出演も積み重なり、いまや日本のみならず、アジア、ハリウッド映画にも出演するまで広がっている。40歳から山梨の村へ移り住み農業を礎とした日常生活をおくることでより深い身体性を追求。従来のダンスと呼ばれるもの、またはダンス芸術界そのものに反発してきた田中泯独自のダンスを、「メゾン・ド・ヒミコ」から親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、山梨、福島などをめぐり撮影。アカデミー賞ノミネート作品「頭山」で知られる山村浩二によるアニメーションやシネカリグラフィという手法で田中の子ども時代の情感を交えながら、田中泯のぶれない生き方をひも解く。